イベント案内

Babasaki Kenji
Tibetan Thangka


 永かった三十一年間のインド・ダラムサラでのタンカ三昧の生活についに終止符を打ち、本年2009年夏、帰国して故郷佐世保の地に居を構え、今、又一つ人生の大きな転換期を迎えています。
ダラムサラでは、一人の人間の一生で、これ以上の幸運はないと思える程の環境で絵に集中でき、誠に有意義な時間がもてました。これも仏の御加護の賜物だったのでしょう。インド滞在中に私が課題としていたチベット仏教の題材は、ダラムサラの森の中で余すことなく描き終え、もはや思い残すところもなく帰国しました。

 これまで、正当な評価を得られなかったチベット仏教芸術のタンカを、一人の日本人として、少なくとも技術面においてはほぼ完璧に習得できたと思っています。今回その成果を帰国後初、京都、退耕庵にて披露できることになりました。現代のチベット人タンカ絵師にも使われることが稀になったチベットの岩絵具を用い、伝統的で正確な儀軌に基づいて描かれた尊像たち、それらを御覧になることによって、チベットタンカの真髄を味わって戴けるものと確信しています。

 日本の伝統的文化が今も息づいている京都。その古都の禅寺、東福寺の塔頭、「退耕庵」の中に飾られる伝統的チベット仏画。同じ仏教でありながら、時と場所を異にし、共に発展し続けた二つの文化の融合が実現します。

 この企画が実現することにご尽力戴きました、退耕庵の五十部さん、安嶋さんには、心からの御礼を申しあげます。
それでは、退耕庵でお会いできることを楽しみにしております

                       2009年夏 馬場崎研二

ごあいさつ

会場
   京都 東福寺 退耕庵
       京都市東山区本町15-793
開催期間
   2009年11月3日〜11月10日
開催時間
   午前10時〜午後4時30分
観覧料金
   300円 ( DMご持参の方無料 )
交通案内
   京阪本線 「東福寺」下車 徒歩約5分
   JR奈良線 「東福寺」下車 徒歩約5分
   市バス 京都駅前より 208号(時計回り)「東福寺」下車 徒歩約2分
お問い合わせ
   退耕庵 : 075 - 561 - 0667


ごあいさつ