白傘蓋仏母
Ushnishasitatapattra

★白傘蓋仏母はチベット語でドゥクカルと呼ばれ、国土を守り災害を除く女神として広く信仰を集めた。
★このタンカを見ても分かるように、その強大な力を示す様、彼女には千面千手千足がある。
★正面の二百面が寂静と大悲の白色、
右の二百面は勇健の黄色、
左の二百面が奇特の緑色、
背後の二百面が瞋怒の赤色、
そして上の二百面が恐怖の青色。
★千手のうち右の主要な手は胸元で法輪を持ち、
左のそれは矢と白い傘蓋を持つ。
その他の数ある手は各々百手ずつ
右で法輪、金剛杵、宝珠、蓮華、羯磨金剛。
そして左は矢、弓、鉤、索、剣を持っている。
★又、千本の足の下には災厄をおこす数々の魔物を踏みつけている。

★Opus-104 1992 (72 x 48 cm)