六手マハーカーラ
Six-Armed Mahakala

★赤地の背景に怖ろしい形相をし、象の頭を持つインドの神ガネーシャを踏みつけて立っているのがマハカーラ
★マハカーラは、チベット仏教の中で最もよく目にする忿怒尊で、一説では観音菩薩の変化身とされ、寺や祠堂に安置され、護法尊の役割を担う
★中国で原義をとり大黒と訳されたものが、日本に伝わり大黒天と呼ばれている
★一般に見られる彩色されているタンカとは異なり、この種の赤地に金泥の線で描かれるものは、赤タンカと呼ばれる。同様に黒地に描かれるものは黒タンカと呼ばれる
★ともに外見の形態技法上の分類といえるが、忿怒尊を描く時は黒地、柔和尊は赤地の背景に描かれることが多い
★ただし背景や地色については儀軌に記述されていないので、作者の裁量によることも多く、前作(作品番号183)とは異なる構図や背景を試みてみた

★Opus-201 2/5/2025 (45 x 35 cm)