数あるチベットの曼荼羅の中でも最も複雑のものの一つとされるこの曼荼羅には、全部で七百体以上の尊格が存在する。しかしこのように小さいサイズに描く場合は、それらの尊像は点や特別な文字であらわされる。このタンカでも、正方形の宮殿内の尊像はほとんどが文字や色のついた点で代用されている。実際にこの何倍もの大きさで、すべての尊像を描いたものもある。
この曼荼羅は「時輪曼荼羅」とも呼ばれ、特殊な暦法とも関連している。このタンカの一番下は、[21]でも紹介されているように理想国シャンバラの軍隊が、馬車に乗った王に率先されて仏教の隆盛を妨げる邪宗の軍隊を打ち負かしている場面である。
★Opus-26 21/2/2008 (72 x 44 cm)