34.カーラチャクラ
 Kalachakra

画面中央、妃のヴィシュヴァマータを両腕で抱き立っているのがカーラチャクラ。彼には二十四本の臂、四つの顔を持ち各々の顔には三つ眼がある。

彼を本尊とする「カーラチャクラ・タントラ」は、伝説によると釈迦牟尼仏が在世中最後に説いた経典で、これをシャンバラ王が直接伝授され、その教えを国中に弘めたとされている。シャンバラ国とカーラチャクラは深い関係を持ち[21]のタンカでも見られるように、最終戦争の末シャンバラ王が慈悲と平和に満ちた理想の世界を築き上げるとされている。

画面最上方には過去・現在・未来の三世の仏、その左右にはシャンバラ国の最初の国王と最後の国王であるルードラ・チャクリン。三世仏の真下にはツォンカパとその二大弟子、画面下は、左からパルデン・ラモ、ヴァジュラ・ヴェガ(カーラチャクラの忿怒形)、ペハールの三体の護法尊。

主尊を取り巻く形で立っている八体の像は[35]曼荼羅の一番中央の八葉蓮弁に位置する尊格である。

★Opus-88 1998 (77 x 58 cm)