群青色に囲まれた金色の楕円の中に浮かぶのは、観音菩薩の曼荼羅である。
曼荼羅の中心には十一面八手観音菩薩立像、そのすぐ周りの東西南北の蓮弁上には、阿閦・阿弥陀・宝生・不空成就の各如来が描かれている。
この楕円の形を整えるために、金箔の上に群青でぼかしを施す作業には、実に何日間もの時間がかかった。金箔の上には色がのりにくいことと、この発色をする岩絵具の粒子がとても大きいことがその理由である。また、色を重ねるには前に塗った色が完全に乾くのを待ってからでないと色を塗り重ねられないことも理由の一つである。
★Opus-127 6/2013 (60 x 42 cm)