41.四臂観音菩薩
 4-Armed Avalokitesvara

この作品は絹本に描いている。伝統的タンカは絹地の上に描くことはほぼないと言ってよい。⦅稀に、黒タンカでその例が見られるが、数は非常に少ない。⦆その理由としては、一般にタンカは厚塗りの彩色を施すから、絹では耐久性がないからであろう。実際、大きなタンカを持ち上げると、かなりの岩絵具が使ってあるため、その重さに驚くほどである。

この作品は、日本の琳派や狩野派様式を真似て淡い色調で背景を描いてみた。ただし、尊像にはタンカ様式の厚塗りで彩色を施している。

私のこれからの方向性の一つとして、このようなタンカと日本様式の融合が考えられる。まだ始めたばかりの歩みだが、もう少しつき進めてみようとも思っている。勿論、伝統的なタンカのほうも同時進行するつもりであるが。

Opus-149 12/2016 (44 x 36 cm)