13.白多羅菩薩三尊
 White Tara

 主尊は白多羅菩薩。この菩薩は、チベット人から最も篤い信仰を受けている菩薩の一つで、母親のような慈しみの心を持った菩薩とされている。白い体の色は、その純粋さを象徴する。

彼女には頭に三つ、足の裏と掌にそれぞれ一つずつ、合計七つの眼がある。これは七つの眼で周りを見渡し、救済を求める人々を素早く見つけ、助けの手を差し伸べる彼女の能力が大きいことを象徴している。

 彼女にはまた、長寿を司る菩薩としての役割がある。このタンカには、右上空に仏頂尊勝母、左には無量寿菩薩、合計三体の菩薩が描かれている。これら三体の菩薩はいずれも長寿祈願を司る菩薩で、しばしば一つのタンカの中に三尊同時に描かれる。後出の[17]のタンカは仏頂尊勝母が主尊になった場合である。いずれのタンカも 、人々が長寿を願うときに営まれる法要の際、仏壇に飾られる。

★Opus-166 2/2020 (47 x 30 cm)