27.白傘蓋仏母
 Ushnishasitatapattra

この千本の足と手そして千面の顔を持った女性尊は白傘蓋仏母と呼ばれ、チベットではあらゆる災害から国土と人々を守る神とされている。そのことを表現するため、彼女は足の下に考えられる限りのあらゆる悪霊・兵士・動物たち・その他もろもろの厄を引き起こしそうな生きものを踏みつけている。

 彼女の千面の顔にはそれぞれ三つずつの眼と、足の裏と掌にもひとつずつの目がある。

 このようにこの図像は、私が描いたタンカの中でもっとも複雑な図像の一つで、特に足で踏みつけられている小さな像を描くのに苦労したことを覚えている。このタンカの制作には二か月以上を要した。

★Opus-104 1992 (72 x 48 cm)

5